群衆の知恵から学ぶ

「確率思考の戦略論」に、群衆の知恵(Wisdom of Crowds)という言葉が紹介されていた。日本でも「みんなの意見は案外正しい」という本がでている。ちなみに、ググれば理解できるので読む価値はないと思う。

群衆の知恵とは

思考の独立性と多様性が担保されていれば、みんなで考えたほうが正解にたどり着きやすいということ。本に載っていた逸話が理解しやすい。

ざっくりいうと、雄牛の体重を予測するコンテストにて、あらゆる参加者の予測よりも、全員の予測の平均値が最も実績値との誤差が小さかったという話。

Why?

どんなに賢い人でも、個人の視点は偏るということだろう。コンサルティングファームでは偏った視点だけで結論を導いてしまわぬように、ファクトを重視したり、MECEに検討したり、チームで議論をしたりして対策を講じている。

So What?

視点の偏りは不可避だと考えて、対策を考えてみる。基本的には他人の考えに耳を傾けて、視点を理解する。意見や主張が重要なのではなく、どういった視点で見ているかが大事。つまり、ロジックを聞き出すようにする。

次に、個人でできる対策を考えてみる。MECEはもちろんだが、複数のフレームワークを用いて整理してみる。マーケティングの課題分析をする際、3C分析、PSF/PMF、Who/What/Howなど、色々な整理の仕方があるので、複数の方法で整理してみる。

自分は汎用性・再現性の高いフレームワークを重視するあまり、フレームワークを常に見直して、ベストな整理方法だけを覚えるようにしていたが、最近複数のフレームワークで整理してみたら、本質が見えてきた経験をした。煮詰まったときは、あえてゼロから別のフレームワークで整理してみると、新しい視点が見えてくるときがあるのだ。

企業が人材の多様性(ダイバーシティ)を重視すべき理由の一つはこれだと思う。また、上記の著書では、需要予測をする際に複数のモデルを用いて推計すべき理由として挙げられていた。フェルミ推定だと、現実性の検証のフェイズで別のモデルやベンチマークを用いるのも同じ理由か。

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