主要インターネット企業の売上と営業利益を比較してみた

最近インターネット業界の企業の決算を見ている中で、思ってたより売上高いとか低いとか思うことがあったため、暇つぶしにざっくり調べてみた。データ範囲は最新の通期決算が公開されている上場企業のみ。数値は絶対値だけ見ても何ともいえないので、比較対象をストックしておくと何かと便利。営業利益よりもEBITDAを見たかったのだが時間かけたくなくて断念。

単純なデータでも比較するだけで初期仮説レベルならわんさかでてくるので面白い(論点がないと意味ないけど)。過去の売上水準の記憶と比較して現状が下がっていたり、知名度の割に小さかったりして面白かった。面白いので、暇な時に他の業界でもやってみる。

会社名 売上 営業利益 営業利益/売上
億円 億円
ヤフー 6,523 2,249 34
楽天 7,130 947 13
リクルート 12,999 1,224 9
ミクシィ 2,088 950 45
ガンホー 1,543 724 47
サイバーエージェント 3,106 367 12
コロプラ 724 323 45
エムスリー 646 200 31
DeNA 1,437 198 14
スタートトゥデイ 544 177 33
カカクコム 357 168 47
GMO 1,263 148 12
グリー 699 142 20
アドウェイズ 396 69 17
クックパッド 147 65 44
Gunosy 46 6 13

internet-industry-sales-profit

※緑色はスマートフォンゲーム事業が主要

ちきりんさんの「自分のアタマで考えよう」を意識しつつ、データを見てパッと思いついたことをメモした。論点が特になかったので示唆が薄くなってしまったが、業界全体を俯瞰すると視座は高くなるので有益だと思う。もしこのデータから隠れた真実を見つけたらぜひ教えてほしい。

そんなことよりも、スタートアップをやってる人は「この辺まで行きたいな」と自社の丸を追加してニヤニヤして遊ぶことをおすすめする。※知り合いのスタートアップで実践済み笑

  • リクルート、楽天、ヤフーの3強がぶっちぎり(ちなみに経営コンサルが出入りさせてもらえる規模はこのくらいのようだ)
  • どれも客層の広いサービスでトップシェアなのでもはやマス・サービスと呼んでしまおう
  • かなり知名度のある企業も(おそらくLINEも)、3強と並べると左下の小さい四角の中に入ってしまう(2個目のグラフも錚々たる企業たちなのに…)
  • 有名な事実だがヤフーの営業利益額がダントツすぎる(EBITDAで比較するとリクルートと大きく変わらない)
  • 大ヒットゲームを持つガンホーとミクシィは確率論的に再現性が疑わしいため(というか私が最近CAびいきのため)除くとして、3強の次はサイバーエージェント(意外!)
  • スマートフォンゲームの勝ち組3強の営業利益率が高すぎ(45~47%!)
  • スマートフォンゲームでは売上2,000億・営業利益1,000億円程度が天井なのでは?(DeNAとグリーの全盛期も同規模だったのでゲーム天井仮説と名付ける)
  • サイバーエージェントがあれだけAbemaTVに注力するのは、持続性ある事業で3強のようになるにはマスメディアを築く必要があるから?(理由は上のゲーム天井仮説)
  • ミクシィはメディア運営経験があり、キャッシュ潤沢なので今後AbemaTVみたいにメディアで勝負かけるのでは?
  • 3強(マス王者)・ゲーム勝ち組・ゲーム中堅+α組・バーティカル王者の4つに分けられそう
    • ゲーム勝ち組:ミクシィ・ガンホー・コロプラ
    • ゲーム中堅+α:サイバーエージェント・DeNA・グリー
    • バーティカル王者:エムスリー・スタートトゥデイ・カカクコムなど
  • ニッチ(バーティカル)領域の王者達は、営業利益率が30%台と儲かっているものの、市場規模のせいでトップラインが大きくなりにくい。国内の伸び代は小さく、メディアやプラットフォームの海外進出は商品を持っているメーカーなどと違って、横展開ではなく実質0→1なので難しい(その証拠にインターネット企業の海外進出はほぼ上手くいっていない)。そういう意味で買収ケースのIndeedの成長要因は理解しておきたい。買収後にどうやって企業価値をあげられるかが肝。

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