現実逃避にまつわるインサイト

自分が欲しい回答以外、自分の中に取り入れる気がない

上記のブログを読んで、耳が痛かったものの良い視点をもらえた。こういった未解決の問題から逃避し続けたい欲求というのは、多くの人が持っていると思われる。成長だけにとどまらず何か実現したいことがあるのに、実現できない人の共通点とも言えるかもしれない。

「アラサー処女」も同じだった

密着取材系の番組は、消費者インサイトのストックを増やす上で参考になるので、こういった番組はよく観るのだが、以下の動画のアラサー処女の方が、まさに上記の現実逃避欲求の塊だった。

  • 勉強はするものの、実践はしない
  • 自分がやりたいと思わないことは否定から入って試してみない
  • 偏った視点で物事を見て、行動しなくていい理由をつくる

 

これらは本題ではないのでおいておいて、最も面白かったのは、占いが好きで、お金を使っているということ。占いを利用するインサイトは、「自分が求めている回答だけを聞いて安心したい」ということではないだろうか。「目の前の現実から逃げることを肯定してほしい」とも言えるかもしれない。

大人女子も同じインサイト?

このインサイトは汎用性が高いように思う。例えば、情報商材や自己啓発本、転職支援など枚挙に暇がない。目の前の現実から逃れるために新しい希望を与える役割を果たしている。

解釈を少し拡大すればファッション女性誌も当てはまる。「大人女子」というキーワードは、「アラサー未婚でも、かわいさを追求すること」を肯定するキーワードという見方ができる。20世紀の価値観では、「結婚して子供を作ることが幸せである」という空気があったが、それをぶち壊そうとしたことで支持を集められたのだと思う。とはいえ、今も実際にそういった空気は強くあるように思うので、おしゃれしたり、遊んだりする際に現実逃避のような罪悪感や劣等感を覚えているのではないか。

顧客を肯定する空気をつくる

ファッション誌は、「アラサー女子がさも現実逃避してるかのような空気」を否定する空気づくりをしたことが価値だと思う。他のビジネスでも、「顧客のあり方や価値観を否定する空気をコミュニケーションで振り払えないか?」という問いに答えることで、顧客の心を掴むマーケティングができるのかもしれない。

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