人はなぜマウンティングしたがるのか?

マウンティングとは

【マウンティング】 自分が相手よりも優れていると確かめ、知らしめる行為のこと。

上記のキャッチーなタイトルの本で有名になった言葉だ。ドラマのファーストクラス、菜々緒などが連想される。

人間の行動原理を探究する自分にとって興味深いことと、最近男友達にさり気なくマウンティングされたことをきっかけに「人はなぜマウンティングするのか?」を考えてみた。

余談だが、マウンティングって、その内容が自分にとって気にならないことだったとしても、必死で優位にたとうとしてくる姿勢が、消費されている感じで不愉快というケースもあるなと思った。

なぜマウンティングするのか?

結論から言うと、「優越感により自己肯定感・自尊心を担保しているため」というのが私の仮説だ。言い換えると、ある人と比べて優れていると、その本人や周囲が認めてくれることで初めて自分に価値があると信じられる人だからだ。

具体的に言うと、マウ男・女は、自己肯定感や自尊心が不足していると不安定な精神状態なので、それを解決するための行動に駆り立てられる。そして、優越感を自己肯定感の担保としているため、優越感を確認するための行動を選ぶ。

他人からのお墨付きがないと、自分に価値を感じられないという未成熟な性格とも言えるかもしれない。

これを見て、「いやいや、自分で優れていると思えばそれでいいじゃん」と思う人は、自信を担保に安定できている成熟した性格と言える。

自尊心の担保を人に頼ると脆そう

自己実現や目標達成において、情緒安定は重要で、そのためには自己肯定感や自尊心が十分であることが必要だ。

その観点から、自尊心の担保を人に頼るのはやめたほうがよさそうだ。なぜなら、他人は管理不能な要因なので、自尊心も管理できなくなってしまうからだ

では、何で担保するのがいいのだろうか。そもそも担保が必要なのだろうか。

よく、「根拠のない自信は揺らがない」というが、自信が生まれるメカニズムがわかっていないと管理不能に思えるので賛同しかねる。

何で担保すべきかは万人共通の答えがないように思える。また、常に変化していきそうだ。したがって、自分が自尊心を何で担保しているかわかっていればいいのではないだろうか。そうすれば、担保が崩れた時に代替案を持ってくることもできる。

自尊心の担保消費

これも一つの消費者インサイトになるように思える。購買要因の裏側にこの心理が隠れていることは多いのではなかろうか。例えば、社会的正義のための消費として、ロハスなどがあるが、社会的正義に則って生きることが自尊心の担保にもなっていないだろうか。

地球環境保護と健康を重視する生活の仕方。
▷ LOHAS (= Lifestyles of Health and Sustainability の略語)

出典:Wikipedia

インスタなどのSNSの利用の裏側にも、自尊心の担保が潜んでいそうだ。なりたい自分・見せたい自分が、周囲の頭のなかに形成されたことを確認することで、自己肯定感を得られるのではないか。

ブランドは、自尊心の担保になるために、ブランド・イメージを商品のターゲット層以外にも刷り込む。周囲に認められて初めて、自尊心が満たせるからだ。

ドハマリな消費が思いつかないが、こういった視点でも商品やサービスの売れている理由を見てみると、仮説の幅が広がるかもしれない。