諦める力とは

諦める力とは

諦めるというのは、逃げることだと思いがちだ。

ただ、方向転換という見方もできる。スタートアップ企業界隈でも、事業の方向転換のことをピボットと呼ぶ。

誰しも今の人生の横に並行して走っている別の人生がある。それは機会損失という見方もできる。決してパラレルワールドの話をしているわけではない。

したがって、諦めることは、方向転換することであり、他の可能性を広げることとも見える。逆に言うと、諦めないことは、他の可能性を諦めることでもあるのだ。

つまり、諦める力とは、目的を達成するために手段に関して適切な方向転換を行う能力のことではないだろうか。

勝利=戦略×努力

勝利とは、労働市場・恋愛市場・受験市場など、参加者の中から自分が選ばれることとする。

戦略とは、時間の投下先に関する取捨選択と優先順位付けを行うこと。柔らかく言うと、やること・やらないこと・大事なこと・大事でないことを決めること。

努力とは、ある目的のために人並み以上の時間を投下すること。とでもしておこう。

勝てない原因として、まず要素分解してみると、以下のようになるだろう。

  • 努力が足りない(リソース)
  • 努力の仕方が間違っている(戦術)
  • 戦う場所が間違っている(戦略)

さて、諦める(方向転換)という意思決定をする際は、「戦う場所が間違っている」場合だ。逆に努力が足りなかったり、努力の仕方が間違えている場合に方向転換してしまうと、逃げになってしまう。

ただし、原因を特定するのはとても難しいことだ。なぜなら、上記3つのどれが課題なのかが自分にも他人にもはっきりわからないからだ。

向き・不向きで戦う場所を決めるというのは、とても判断がむずかしいし、ほとんどのケースは努力不足かやり方が間違っていると思うため、あまり方向転換のことは考えないほうがいいのではと思った。

多くの成功と失敗を見てきた見る目のある人が、代替案とともに提案してくるという奇跡のようなことがあれば、方向転換をしてみるのもありだとは思う。普通の人はそんな機会はないだろう。

目の前のことをやりきるだけでいい

方向転換というのは、自分で行うと何かを失うリスクがある。例えば、転職。とにかく目の前のことに集中して、他人から方向転換するよう言われた場合にだけ考えるのがいいのではないか。

自分で行う方向転換は逃げになりやすいのであれば、他人からのお願いがくるまで持ち場を守る。やりたいことに向かって何を失ってでも進みたいと思うようであれば、すぐに方向転換する。

性格によって最適解は違うと思う。

※参考文献

為末大氏は主に自分が見てきたアスリートを想定して書いているので、一般社会人には当てまりづらいと思う。一般の社会人で、アスリートほどストイックに努力できる人は非常に少ない。

マイルール遵守の重要性を軽視しすぎている

ところで、マイルールを守ることの重要性に関して非常に良い一文があったので紹介しておく。

毎日飲む缶ビールを一本と決めていたのに、たまたま二本飲んでしまったために、それからズルズルと転落していく

これはすごく共感した。些細なことに思いがちだが、一度マイルールの権威性を貶めてしまうと以後、自己管理が非常に難しくなる。自分もやってしまいがちだ。

一番の敵は「キリのいいところまで」という発想だ。どんな場合であれ、決めた時間に決めた行動に移る。それまでやっている行動は、途中でもスパッとやめる。

また、厳しすぎるマイルールも破綻の元だ。この引用の例なら「ビールを飲まない」というのはやりすぎで、破ってしまう可能性が高い。

習慣づけが上手い人はマイルール遵守が徹底している。習慣が人生を作るので、今後何より重視していこうと思う。