MECEの必要性と難しさ

コンサルタントの仕事術

経営コンサルタントの仕事の仕方について、背景を考えてみることにしている。
例えばMECE。MECEに整理するのはやり方の一つであり、その必要性を検討する必要があると思ったからだ。

例えば、ブレストを行う際。

○僕がいた事業会社で見たやり方※個人差大きい
・仮説ベースでアイデアがでそうかどうかで検討範囲を絞ってブレストする(もしくは参加者の知識や思考量の偏りに任せる)

○経営コンサルティングファームのやり方※会社でやり方をほぼ統一
・MECEな切り口をベースにすることで検討範囲の網羅性を担保してからしらみつぶしにブレストする

コンサルタントの仕事術が生まれた背景

コンサルティングファームの成果物は、それ単体を見て、ベストを尽くした結果なのかどうかを判断しにくい。よって、ベストを尽くしたプロセスを経たことを見せる必要がある。網羅的であると納得してもらいやすいMECEな切り口を用いるのはそのためではないだろうか。

・最短かつ確実に成果につながる方法をとるのが事業会社※個体差大きい
・クライアントにベストを尽くしたと思われ、ケチの付け所がない方法をとるのがコンサルティングファーム

ただ、ケチの付け所がないのは成果に最もつながりやすいプロセスだからであり、コンサルティングファームの手法が成果につながらないわけではない。

MECEのメリット

要は確実性をとっているということではないだろうか。つまり、うさぎとかめのかめ。事業会社はうさぎ。手戻りしなければうさぎの勝利。手戻りが発生したらかめが勝つ。

実行結果から学んで最適解にたどり着くという方針もありだと思う。その場合は実行までは手戻りしない前提なので検討範囲の網羅性を担保する必要はない。

結局どっちが早いかはケースバイケースで答えがないが、プロセスが可視化されていないと行き詰まりやすいし、MECEを使ったほうが最適解にたどり着くこと確率やスピードは統計的に優れているのではないだろうか。

なぜMECEは難しいのか

MECEな切り口は「ありもの」があれば説得のコストがかからずラクだが、ありものの一覧がないことがある。ボトムアップでグルーピングして作ったり、ありものがある切り口まで一度遠回りして整理したりする必要があってとても骨の折れる難解な作業だ。

あるお偉いさん曰く、「できて当たり前の基本中の基本」らしい。コンサルタントって本当にロジカルな人だらけなんだと思った。

これは相当集中して何度も試行錯誤しながらアドバイスもらってやって初めて身につくものだと感じた。余談だが、ティア1の戦略コンサルで内定もらっちゃう人は、現場での訓練無しで(入社前に)ある程度できちゃうってことなんだろうな、と格の違いを感じてしまった。

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