B2B2Cメディアは広告宣伝費を奪っている

インターネット・サービスは構造が似通っている?

と思って、成長しているインターネットのサービスを調べていると共通点が浮かび上がってきました。

消費者課金と法人課金で言うと後者が多いです。

消費者をメディアに集めて、法人に渡してお金をもらう。

情報の非対称性をコンテンツで解決して、消費者と法人をマッチングする。

さらに細かく2種類のタイプに分けられます。

  1. 特定の取引を規定するプラットフォーム(ホットペッパー・弁護士ドットコム・楽天市場など)
  2. 特定の取引を規定せず人を渡す広告メディア(MERY・ヤフー・クックパッドなど)

収益化に絞って見てみる

法人課金のビジネスの収益化に絞ってみました。

まず、どの予算をとっているかです。以下2つでした。 “B2B2Cメディアは広告宣伝費を奪っている” の続きを読む

主要インターネット企業の売上と営業利益を比較してみた

最近インターネット業界の企業の決算を見ている中で、思ってたより売上高いとか低いとか思うことがあったため、暇つぶしにざっくり調べてみた。データ範囲は最新の通期決算が公開されている上場企業のみ。数値は絶対値だけ見ても何ともいえないので、比較対象をストックしておくと何かと便利。営業利益よりもEBITDAを見たかったのだが時間かけたくなくて断念。 “主要インターネット企業の売上と営業利益を比較してみた” の続きを読む

翻訳サービスのコニャック感想

コニャックとはアマチュアの翻訳者と翻訳してほしい人をマッチングするサービスです。

ソーシャル翻訳サービスと言うそうです。

正直なところ有用とは感じませんでした。ただし、使用目的によるでしょう。無料期間があるので試してみる価値はあります。

■おすすめしない5つの理由

僕の使用目的は、日本語で考えたことを書いて翻訳してもらいそのフレーズを覚えることで英語力を磨くことでした。

つまり、日→英だけの利用です。

1.翻訳の質が著しく低い。

無意味に難解な単語を使ってたり文法ミスがあったり、
コロケーションがおかしかったり、フォーマルすぎたり。

2.翻訳された英語が良いのか判断できない。

そもそも英語が得意でない人が使うサービスなのでこれは致命的。
英語教室の先生が帰国子女でもネイティブでも英語の専門家でもなかったらそこに通いますか?

翻訳者の情報を見て良し悪しを判断できればいいと思った。プロフィールページはあるが翻訳者の情報が無いことが多かった。

3.翻訳しやすい日本語を書けないと正確に伝わらない。

これは英語があまりできない人には難しいと思う。
英語に翻訳するには文脈と具体性が必要。

ニュアンスというレベルじゃなくて、
言いたいことが正確に伝わらない。

日本語で書いた文章の背景知識がある人じゃないと、
そもそも日本語を理解できないと思う。

4.機械翻訳を使って翻訳を量産するユーザーがいる。

たとえば、このaprcesというユーザーがひどい。
http://www.conyac.cc/users/aprces

ひたすら機械翻訳を使って訳している。

もちろん翻訳の受け取りを拒否できるとのことだが、
受け取り率が下がってしまう。
(実際は送信ボタンが押せず拒否できなかったので問い合わせた)

その結果、翻訳が返ってきづらくなるなどのデメリットがある。

5.サイトが重い。動きがもっさりしている。

■まとめ

同じ低価格オンライン教育でもレアジョブほどの満足感はない。
最後に確認だが、これらはあくまで日英訳の話だ。

■改善案

①翻訳者の実力を判断する情報を提供する。

もしくは、

②翻訳者を海外滞在経験者のみに限定する。

理想を言えば、以下の2つがあればいいなと思った。

・修正を要請+翻訳の評価+訂正。
・他に必要としている人に見つかる仕組み。

ソーシャルレンディングについて

内定済みの学生に資金を貸し出す仕組みができないかと思っており、
アイデアを得るためにソーシャルレンディングを調べてみることにしました。

■ソーシャルレンディングとは?

お金を貸したい個人と借りたい個人をダイレクトにマッチングするサービスです。通常、貸し手は金融機関で借り手は個人ですね。

B to C → C to C

この仕組みの何が優れているかというと、
仲介者が手数料をさや抜きできないので借り手と貸し手の両方が得をする点です。

ブックオフにゲームを売買する場合と同じです。
売り手はゲームを買い叩かれ、買い手は高額な値段を請求されます。

大切に保管してきたウイイレはたったの700円です。
店員は明るい声で承諾を求めてきます。
翌日訪れると、なんと1900円で売ってます。

ヤフオクならウイイレは1200円で成約します。
売り手は500円も儲けが増え、買い手は700円節約できました。
※すべてフィクションです(ヤフオクのプレゼンをするつもりで)。

■借り手の視点

①銀行:低金利・借りにくい
②消費者金融:高金利・借りやすい
③ヤミ金:こわいお(´・ω・`)

銀行と消費者金融の間に入るもののようです。

■貸し手の視点

リスクの割に(他の投資案件と比較して)金利が高い(らしい)。
よくわからないので今後調べよう。

■社会の視点

消費する人に資金が流れるのは景気拡大につながる。

■競合の視点

高コスト体質の銀行に真似は難しい。
既存の人員、ATM、店舗を活用できるビジネスモデルではない。
競争のルールが違う戦いに最適化してきたから仕方ない。

■貸し倒れ

maneoの資料によると、
イギリスのzopaの債務不履行率は0.18%だそうだ。
これだけだと、素人の僕にはわかりません。

比較対象として適切かわからないが、
90年代のアメリカのクレジットカードの債務不履行率が5%くらいだそうだ。消費者ローンは4%。
ソース

maneoの資料

■課題

ウェブサービスで資金保有者にアプローチできるだろうか?

日本の金融資産はグロスの貯蓄額ベースで見ると
8割を50代以上が保有している。
つまり、1100兆円以上を50代以上が保有している。

ネットの貯蓄額ベースで見ると96%というデータもある。
ソース1
ソース2

続いて50代以上のネット利用率を見てみよう。
メディア利用調査

50代でホームページを見るのが55%。
決済をしたことがあるのが21%。

貸し手になるには最低限決済くらいはできないと駄目だろう。
50代で5人に1人。60代以上はもっと少ないだろう。

そういった意味で、
感動を呼ぶストーリーを創出しマスメディアに取り上げられることは非常に有効であると思う(maneo資料参照)。

合理的な計算をさせるのではなく、
ストーリーの一部になるよう感情に訴えかけるほうが有効だと思う。

■おまけ

銀行がマイクロファイナンスに対応できないのは、
ゲーム会社がソーシャルゲームに対応できなかったのと似てる。
コスト病ってやつかな。

電通や博報堂も同じ運命を辿る気がしてならない。
利権もしくはTVのメディアとしての価値が損なわれることがあればの話だが。

おまけ2

消費者金融は99年から社債で資金を調達できるようになり、
4割くらいを占めてるところもあるとか。

6割は銀行や生命保険会社に鞘抜きされてるわけで、
金利に上乗せされてしまうのだろう。
ソース

おまけ3

インドではマイクロファイナンスの市場規模が日本の大手消費者金融1社と同じくらいの規模になってるそうな。

グルーポンビジネス分析

◆グルーポンビジネスはなぜ流行しているのか?
そこから整理してみる。前提としてグルーポンは広告であると考える。

まずは、広告主側(クーポン提供)のメリットから。

一つは先日の記事で書いたように変動費以上の価格でクーポンを提供すれば広告費を0にできる。
前提として、満席ではなく既存客(クーポンなしで来る客)とのカニバリがないことがある。

2つ目は、リスクゼロだから。
成果報酬型であるため、ディールが成立せず集客できなければ費用は0。

次に顧客側のメリット。

大幅な割引率。これに尽きる。
今までは企業がホットペッパーなどの広告媒体に支払っていた広告費を結果として顧客が負担していた。
それがグルーポンビジネスでは、広告費の大部分が顧客へのメリット提供に使われる。

◆次に、タイトルのサービス業が多く参加する理由だ.

結論としては、平均的にみてサービス業は物販より変動費の割合が小さいため大幅な割引ができる。
したがって、ディールが成立しやすく集客につながりやすいから。

もちろん物販に関しては商品によって粗利率が異なる。
自社開発か仕入れ商品かなどの理由が挙げられる。
仕入れ商品のなかでも掛け率違うし。

他に理由があるような気もするがわかりません。

◆広告主はどんな効果を期待しているのだろうか?

1.リピート(縦)
2.口コミ(横)

前者に対してはネガティブな見方が多い。
確かにリピートはあまり期待できそうもない。

しかし、後者はどうだろう?
安くてサービスが満足のいくものだったら思わずツイッターで呟きたくなるんじゃないだろうか。
別にブログに書いたり、食べログに口コミ書いてもいいが。

別にリピートしなくてもいいんじゃないか。
ただ、サービスが悪いと安くてもマイナスの口コミが発生するリスクはあるかも。

今まで参加した企業はデータをとれてるのだろうか?
クーポン利用者向けの次回割引のクーポンを配布するなどすれば、
リピートのデータはとれると思うが。

◆今後の動向とその課題

結論からいうと、バーゲンハンター御用達のサイトになると思う。
その仮定をおくとリピートはまずない。

したがってポジティブな口コミを作る方法を考えることが重要だと思う。
バーゲンハンターは抽選プレゼントとか好きそうだから、人参ぶら下げてつぶやいてもらうとか。

課題としては、既存客とのカニバリである。
クーポン客は割引をしてるので既存客(クーポンなし)より大幅に利益率が低い。

したがって、クーポン客が来店して席を使用していて満席になるとすると、
利益率の高い既存客を逃すリスクが発生する。

空席が生じる時間帯をデータとって、
クーポンを売ってみるのはありだと思う。
もうやってるとこあるかもしれないけど。

別のサービスではそれを解決してるものはある。

空席がでやすい時間帯のみの時限クーポンで解決できる(イマナラみたいな)。
ただし、グルーポンビジネスといえるのかは微妙だ

※参考
飲食店の売上は以下のように分解される事が多い。
売上 = 席数 × 客席回転率 × 客単価

客席回転率は、客数/席数のことで、
1日の売上なら1つの席あたり1日何人の客にサーブしたかの数字である。

数式は席ベースだ。そして席数は一定だ。
つまり、席数をいかに有効活用するかで売上が変わってくる。

グルーポンの提供価値は何なのか

飲食店の売上のツリー分解が知りたくて調べてみた。
損益分岐点もかなり重要らしいね。1日ラーメン30杯以上売ったら黒字だ!みたいな。

◆飲食店の売上

売上=客数×客単価
 客数=客席数×客席回転率(客席回転率=客数/客席数)

客席数は基本的に固定だから、オペレーションで変えられる客席回転率に注目するらしい。

※回転率

回転率=フロー/ストック
一定期間で資産や資本のストックからどれだけの売上・顧客数などのフローを生み出しているかの指標。

在庫回転率=売上原価(売上高)/棚卸資産(在庫)

◆運転資本

運転資本 = 流動資産(現金除く) - 流動負債(有利子負債除く)
     = 売上債権 + 棚卸資産 - 買入債務

同じ規模のビジネスを続けていくために必要な資金。
拡大する場合はもっと必要。

◆飲食店のデータ。

参照;社団法人日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/data/data_c.html

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1店舗当たりの月次売上は全体平均で8,455千円。
業態別ではファーストフード7,826千円、 ファミリーレストラン 9,036千円、パブ/居酒屋10,834千円、
ディナーレスト ラン19,429千円、喫茶6,039千円。

平均客単価はファーストフード652円、ファミリーレストラ ン1,058円、パブ/居酒屋2,283円、 ディナーレストラン3,201円、喫茶413円。

外食産業の売上高経常利益率は全体平均で4.2%。売上高に 占める人件費率は24.2%、 食材費率は40.2%、家賃・リー ス料率は10.6%、水道光熱費率3.4%。
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◆グルーポン
食材費が仮に全て変動費だとする。また、満席ではないと仮定する。
その場合、3000円のディナーコースを1200円以上の価格で提供すれば損はしない。

6割を占める固定費は客がいようがいまいが費用になる。
したがって、4割の変動費の分だけ代金を頂戴すれば損しないと。
もちろん満席であれば、機会損失のリスクがあるのでダメです。

ハーゲンダッツの話は今度書こう。